聖戦のイベリア

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【争いの系譜】

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——かつて世界には
神より遣わされし蒼氷の石が在った
古の聖者がその秘石を用い
焔の悪魔を封じた伝説は伝承の詩となったが
今や…その秘石の行方は…杳として知れぬまま……

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[0回]

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今は　『聖戦のイベリア』　争いの歴史をしっかりと見ておきなさい」
「Saránda」　「かしこまりました」
「Trin」　「仰せのままに」
「Enjá」　「はい、Tsadi先生」

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昏き冷雨の牢獄　朽の眠りに囚われし男
(A cold dank dungeon, a man in the grip of a coma.)

奪われし焔を取り戻し　緋き瞳を静かに開いた
(The lost flame revealed in his soul. He awakened with ruby eyes.)

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男は少女に問うた　少女は《美しき夜》の名で応えた
(He asked the girl.) [xxxx?] (The reply is "Layla".) [Anaa ismii Layla.]

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少女も男に問うた　答えは馴染みの無い異国の響き
(She returned the question.) [Ma-smuka?] (His reply was crepted.) [xxxx.]

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少女は男を《悪魔》と呼ぶことにした　男は奇妙に嗤った
(She proclaimed him a demon.) [Shaytān.] (He laughed mysteriously. )

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少女は生死を別つ淵に立ちながらも　凛として怯えなかった……
(Perched upon the precipice, She showed no fear……)

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『歴史は駈け廻る——』

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痛みと哀しみの時代を私は選び其の手を取った

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残酷な『永遠』という苦い毒を喰ラウ覚悟を決めたから、共ニ生キヨウ

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(人として、死ぬことを許さないとしても、それでも、私は……)

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【石畳の緋き悪魔】

残酷な『永遠』という苦い毒を
喰ラウ覚悟を決めたから、共ニ生キヨウ

『争いの歴史は駈け廻る——』

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朽ちゆく其の身を　解き放った緋き《焔》(ひかり)

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《美シキ夜ノ娘》(Layla)

君ガ愛スモノ全テ、其ノ腕ヲスリ抜ケル

流レル《雫》(ナミダ)が、河ニナル前ニ、契約(チカイ)ノ接吻(クチヅケ)ヲ

《美シキ夜ノ娘》(Layla)、君ガ望ムモノ全テ、其ノ腕ヲ振リ払ウ

哀シイ時代ト諦メ顔デ、無力ニ嘆クノカ？　

君ニ今、敢エテ問オウ——

時間ニ直キ去リニサレタ、長過ギル闇ノ中デ

名前サエ忘レテイタ

君ノ《焔》(ヒカリ)見ル迄ハ、君ガ呼ンデクレル迄ハ——

【侵略する者される者】

侵略する者 ←→ される者 ← 歴史は繰り返す

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侵略する者 ←→ される者 ← 幾度も繰り返す

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【業火、是汝ノ王デアル】

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「今や兄弟同士で殺し合っているのか？」

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「人類諸君よ！」

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「我こそ君達の敵だ！」

《農夫(al Fellah)——即チ兄ヨ(Hermano mayor)》 ←

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→ 《羊飼(al Rai)——即チ弟ヨ(Hermano menor)》

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畏レヨ、汝、悪ノ名ヲ
畏レヨ、汝、神ノ仔ラヨ——

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『聖戦のイベリア』

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「悪魔が去りて後
　Castillaを中心とした啓典連合王国の成立は
　イベリアにとって長き、聖戦の休止符となり得るだろうか？
　故郷を失った我は流浪の身、ただ歴史を見守り、歌い継ぐことしかできん
　願わくば、彼方より来たる軍馬の嘶きが、堅牢なる国境を、ピレネーの頂を越えんことを……」

Saránda @ 冰楓

Trin @ 龍龍

Enjá @ DY　

焔と契りし少女 @ 龍龍　

シャイターン @ DY

Photo @ 凡凡

PS @ DY/龍龍

2011/07/27 (Wed) Sound Horizon Trackback() Comment(0)

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